神戸というと「おしゃれ」?ま、自分でオシャレとか言ってるヤツってダサいですよね。オシャレって他人から言われてなんぼなはず。ま、おいといて。オシャレなタイプの神戸のマップにはたいがい出てこないのが、兵庫エリアと長田エリア。いやいや観光マップにすらなかなか出てこない。なんだか恥ずかしくって隠しているかのようだ。
そんな下町には神戸の伝統的な味がある。ボッカケと言われるもので牛すじとコンニャクを甘辛く炊いたものだ。これをうどんや焼きそばそしてお好み焼きなどに入れて食べる庶民の味だ。
そんな神戸のド下町である新長田に昨年カレー屋さんがオープン。その名も下町カレーヒーハー。
メニューは基本的に中辛の下町カレーと辛口のヒーハーカレーの二種類。やはりヒーハーカレーをサラダセット(850円)でチョイス!
すると、サラダと真っ先に出てきたのはこちらのコインのようなもの3ケ。なんじゃこりゃ。いろいろとカレー屋まわってるけど見たことないな。メニューには「特製辛味スパイス[ヒーハー]付」と書かれている。店員さんからはこの「ヒーハー」をカレーのルーに混ぜてお召し上がりくださいとのこと。
不思議な「ヒーハー」を眺めていると本体のカレーが登場。ヒーハーだけを恐る恐る少し口に含むとザ!唐辛子なお味。かと言って飛び上がるほど辛いわけではない。
まさにボッカケスタイルだ。だいたい世界の煮込み料理にカレー粉を混ぜ込んだら○○カレーになる。その典型的なパターン。シチューでもビーフストロガノフだろうがラタトゥイユだろうがカレー粉で煮込めばカレーになるのだ。やったことないけど。
最初は甘みを感じるけど、酸味のほうが強くなってくる。そしてヒーハーを入れて混ぜ混ぜして食べると辛さ倍増。次第に辛さが盛り上がってくる。ノッてるカーイ!イエーイ!
ボッカケの証拠であるコンニャク君がルー達から仲間外れになって白米の大海原に浮いている。
ちなみに「ヒーハー」ってなんですか?って聞いてみたらあっさりと教えてくれた。チリパウダーとカレー粉を練ってバターで固めて棒状にしたものをスライスするとこうなるらしい。
16年も空き家だった建物で開業した下町カレーヒーハーは月火水が休み。町おこしの一環として開店したとのことで長続きするお店にしたいので、少しづつ営業日を増やしていくそうである。
町おこしを念頭にカレー店とは考えたこともなかった。考えてもやらんけど。
さ!明日もカレー食べるぞ!
店名:下町カレー ヒーハー
ジャンル:【神戸100カレー】欧風カレー系
電話:078-200-6096
住所:神戸市長田区駒ヶ林町1-17-23
地図: